「何だって小生までそのパーティとやらに出席することが決定してるンだい!?」唖然・呆然・驚愕の河上君の声が、辺り一体に響き渡った、師走の帝都―。探偵作家・平井骸惚の元で弟子修行を続ける河上君。涼嬢たっての頼みで、涼嬢の級友の婚約披露パーティに出席することに。一方、骸惚先生の元にも、震災以来懇意にしている異母弟・大江内伯爵から慈善夜会のお誘いが。正月は共に過ごすという約束のもと河上君は涼嬢と、骸惚先生は澄夫人と溌子嬢を連れそれぞれパーティへと赴くことに相成りました。しかし。豪奢なお屋敷で慣れぬ盛装に四苦八苦の河上君と涼嬢は、燃え上がる死体と首のない死体を発見するハメに。同じ頃、大江内伯爵邸でも、首のない死体が見つかり…。帝都の西と東で起こった二つの事件。共通するのは、首なし死体。骸惚先生と河上君、師匠と弟子がそれぞれの場所で謎に迫る―。大正の御代が終焉を迎えつつある帝都を舞台に描く、本格推理譚、此処に完結。
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大家将 平井骸惚此中ニ有リ 其伍 标注为
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