朝日キネマで、『実録忠臣蔵』『塩原多助』などの講談・落語に題をとったアニメを手がけてきた木村白山が演出・作画を担当した1本。松ちゃんなる主人公が活躍する短編。それなりに好評を博したようで、第2作『松ちゃんの定九郎』も制作されている。木村は北山清太郎(国産アニメの創始者の1人)門下の橋口壽に教えを受けてアニメ制作を始めた作家。講談・落語に題をとったコメディ調の作品を多数手がけ、アニメートの技量も高かったが、日本初のポルノアニメといわれる『すずみ船』を制作したことで当局に逮捕され、以降消息を絶ったという。
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