母が精神科に通い始めたとき私はまだ4歳でした――。これは、精神病にかかったお母さんを持つ、著者の実話を描いたエッセイです。病名は「統合失調症(トーシツ)」。昔は「精神分裂病」と言われていたこの病気、なんと100人に1人の割合で発症しています。これはがん患者と同じ割合です。でも、どうしてあんまり聞いたことがないのでしょうか。その裏には家族のやりきれない想いがあったのです……。著者とお母さんの心と心のぶつかり合い、通じ合いがリアルに胸に迫る、31年間の想いが詰まった感動のエッセイ!
more...