旅館を営む両親の娘のつぐみは、生まれつき体が弱くわがままに育てられてきた18歳の少女。容姿端麗で外面は良く異性にも人気だが、素顔は粗暴かつ毒舌で、家では地を見せていつも家族を振り回していた。つぐみの従姉妹であるまりあは幼少期からつぐみと共に、つぐみの両親が営む西伊豆の旅館に住み込んで暮らしていたが、大学進学と同時期に東京に住む父親が前妻との離婚を正式に成立させたため、春先から東京に引っ越すことになる。しかし夏休みにつぐみから誘われたため再び西伊豆に渡り、つぐみとつぐみの姉の陽子と一緒になってひと夏を過ごすことになる。その夏、つぐみは不良グループに絡まれたとき、割って入って助けてくれた青年恭一と恋仲になるも、この不良グループとのトラブルが新たなトラブルの火種を生むことになる。
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