一名はBelle Epine (うるわしき棘)。近寄りがたい雰囲気と抜群の容姿から、そんな一名が付けられた。
白百合会の理瀬が会頭に就任して “共学” を旗印にしたことから、「理瀬に対抗できるのは律子しかいない」 と、紅薔薇会の会頭に担ぎ上げられた。
本来、会頭職は2年生の仕事であり、1年生ながら抜擢されてしまったことを、律子は少し気に病んでいる。
それは、規則や慣習から逸脱することを嫌うため。
だが律子自身、共学には大反対だった。それはやはり、規則を変えることを嫌うからで、べつに男子が嫌いというわけではない。
男子は好きも嫌いもなく、完全に無関心。自分とは無縁の存在と思っている。
律子の会頭就任を機に、紅薔薇会は “女子校の維持” を公約に掲げることになる。
綾佳の妹であり、ヴァンセンヌにおいて異色のキャラクターである姉をしょっちゅう説教しているが、根っこのところでは姉として慕っている。
「認めません。学校が変わることも、そして、あなたのことも」
白百合会の理瀬が会頭に就任して “共学” を旗印にしたことから、「理瀬に対抗できるのは律子しかいない」 と、紅薔薇会の会頭に担ぎ上げられた。
本来、会頭職は2年生の仕事であり、1年生ながら抜擢されてしまったことを、律子は少し気に病んでいる。
それは、規則や慣習から逸脱することを嫌うため。
だが律子自身、共学には大反対だった。それはやはり、規則を変えることを嫌うからで、べつに男子が嫌いというわけではない。
男子は好きも嫌いもなく、完全に無関心。自分とは無縁の存在と思っている。
律子の会頭就任を機に、紅薔薇会は “女子校の維持” を公約に掲げることになる。
綾佳の妹であり、ヴァンセンヌにおいて異色のキャラクターである姉をしょっちゅう説教しているが、根っこのところでは姉として慕っている。
「認めません。学校が変わることも、そして、あなたのことも」