#1 - 2022-10-19 04:59
日立温 (迈向大和抚子之路)
今回は生徒会の志喜屋さんや馬剃さんと関わり、
過去の関係から発するわだかまりを解消する話です。
今までのメイン3人と強く関わる話ではないので、メインとの関係性を期待していた人からすると、
話やキャラをさらに拡げるようで不満ももちそうな気がします。
また主人公の地味な「良さ」を出して、魅力をみせる形で、ラブコメ系の王道とも言えますが、
かなりリアルよりな世界で、青春小説というかジュブナイル作品ぽく、エンタメ性は弱いです。
そのために評価に迷いました。

今回は学祭も終え、クリスマスまでのお話であり、付き合っている相手はいない微妙な仲の集団
の青春という感じです。
今回でキャラひろげすぎたと感じるところもありますが、主人公の温水をはじめ、
まだ高校一年生であり、高校生活の華ともいえる2年生にはまだなっていません。
色々な人間と関わり、変化しながら学生生活を送るという意味ではまだまだこれからでしょう。
ラノベでそんなゆっくり展開ではどうかという考えもありますが、そこを丁寧に描いて、
長期での人間関係も読みたいなと今回特に思いました。
作中時間がかなりたつことで変化を描く、古い学園ラブコメ漫画みたいで期待したいです。
#2 - 2022-10-20 05:19
(迈向大和抚子之路)
还是希望这书能更多一点让人心潮澎湃的情节,现在这样总觉得有点温水煮青蛙
#3 - 2024-7-24 20:55
(どこか遠くへ行く、あなたを信じます)
温水くん温水くん。君なあ、ほんとそういう所だぞ!? 
今回、冗談じゃなくモテ期来てたと思うのですけれど、この男は……この男はマジでそういう所だからな!!
いやあ、前回も温水くんについてはこの子わりとなんも出来ん子だなあ、と客観的に思ってしまったんですけれど、出来ないなりに頑張って何とかしようと奮闘する姿が主人公としての面目躍如だったと思うのですが。
今回はもうなんというか、なんだろね、これ。温水くんってラブコメの主人公向いてないよね、と思っちゃうような立ち回りでした。いや、鈍感さとかぼんくらな対応とかラブコメ主人公の一つの方向性における基本性能みたいなところありますけれど、彼の場合フラグの潰し方の残念度がどうしようもない所があって、君八奈見さんの事とやかく言えないぞ。マケインたちとわりと同類だぞw

それでも今回はマケインたちのフォローなどではなく、志喜屋さんと天愛星さんが明確に温水くんの方をメインに向き合っていてのお話で、二人の気持ちの矢印も確かに温水くんの方に向いていた節があるんですよね。
いや、志喜屋さんに関してはあれ違うのか。非常に内面がわかりにくい人で、屍系女子とか温水くんに言われてるくらい反応も死んでる人なんですけれど、この人については今回のお話でどういう人なのかようやくわかってきた感もあるんですけど。
……あれ? じゃあ志喜屋さんがこの巻の負けヒロインになるのか? いやでも、全然負けてなかった気もするんだけれど。でも気持ちにケリをつけて拗れていた関係も温水くんたちの尽力によって解消されたから、決着はついたとも言えるし、なかなか難しいなあ。
そこで自分、ちょっと人と感情の持って行き方が違うなあ、という自覚が生じたみたいなんだけれど、どう違うかをちゃんと理解しきれていない分が、最後の温水くんへのあれ、アプローチの仕方を間違えているのに違う捉え方しちゃったっぽいのよね。
相手に球を投げさせるんじゃなくて、自分がどうしたいのか、というのを相手に投げかけるべきだったんじゃないですかね。志喜屋さん、好きな相手になってしまいたい、自分と好きな相手の境界線をなくして一緒になってしまいたいという願望みたいなものがある、と思っていいのかな。それはなんか違うんだという自覚は出来ていても、相手の好きに身を任せたいみたいな同化の断片みたいなものは残ってたんじゃないだろうか。だから、温水くんに自分と付き合いたいのか?と聞いた。
相手の希望に応えてあげたい、という気持ちがあったと思うんだけれど、それは温水くんには伝わらんだろうなあ。あそこ、温水くんも満更じゃなく自分がどういう気持を抱いているかについて気にかかってた所でもあったから、志喜屋さんがストレートに自分が付き合って欲しいという希望を投げてたら温水くん応えていた可能性けっこうあると思うんですよねえ。
そして天愛星さん。彼女に関してはガチで誰にも負けていないまっさらの白紙、戦前ともいうべき立場で、そんな彼女が何くれとなく温水くんと二人きりで特別な時間を確保しようとしていたことは、色々と自分にも他人にも言い訳していますけれど、思う所がなかったわけはないでしょう。
空回りばかりしている自分の意見を真剣に……真剣に? いや、頼りなくてふにゃふにゃしててずいぶんアレですけれど、ちゃんと聞いて対応してくれてはいましたし、ちゃんと意見返してくれて、求めに応じて迅速に動いてくれましたし。うん、向き合ってくれたのは確かなんですよね。
そこに思う所がなかったはずがなく。
もろに、特別な意味を持たせたがっていたことは明白! 無自覚であったとしても。
いやあ……お揃いのマフラーをクリスマスで誕生日な温水くんに送るって、相当だと思うんですけど!? 相当ですよね!? これ、かなりガチだと思うんだけどなあ。
失恋ブレイク中のダメージを修復中……いやあ、なんかもうとっくに立ち直ってはいる気もする八奈見さん、他檸檬ちゃんや小鞠に対して、天愛星さんはマジこれが最初、最初なんですよねえ。

……だがしかし、何故か天愛星さんに関しては初恋とか【ハチミツとクローバー】の名言で言うところの「人が恋におちる瞬間をはじめてみてしまった」、系統の雰囲気があまりなく。
むしろ「人が腐沼に沈む瞬間をみてしまった」的なインパクトの方が強く……まさかとは思うけど、古都先輩のナマモノBLに出てくる温水くんと現実の温水くんを重ねてはおるまいな。大丈夫だよな?
なんか現実の温水くんの方も、なんでかクリスマスイブの夜に玉木前部長(男)とお洒落なレストランでカップルジュースをチューチュー吸ってたくらいのツワモノだったしなあ。どうもあれ、目撃されてたみたいだしw 見てたの妹ちゃんだけだよね?
でも、あの場面はちょっと絵面が強烈過ぎて笑いが止まらなかったんですけど。クリスマスイブの夜になにやってんだ、この二人w
公衆の面前で志喜屋さんにイブの夜の約束をとりつけたり、と温水くん変な所で思い切りが良すぎたりするんだけれど、それでどうしてこうなってたんでしょうねえ? しかもこれ、温水くんたち側から仕組んだ事だったりするし。なんで自分たちからイブの夜に男二人になろうとしたんだ、この二人w

……そういえば、何気に八奈見さんはじめ女性陣みんなからプレゼント貰ってるんだよな、温水くん。
これまで不思議なくらい温水くんに対してラブコメフラグは立ってなかったと思うんだけれど、この巻ほんとびっくりするくらい温水くん、ラブコメの中心に居たような気がします。
的の中心に居たのになんでフラフラとフラグをぷにぷに踏み潰しながら枠の外にまろび出ようとするんだ、こいつ! 何発も狙撃受けて狙われているのに、掠っても全然気づかずにスタスタ歩いていっちゃうやつだこれw

あとちょっと気になったのは、檸檬が微妙に疎外感を感じているというか、文芸部のメンバーとして他の仲間から置いてけぼりにされている、という感触を持っているらしきところか。別に仲間はずれにされているとか思ってるわけじゃないし、陸上部メインでやっている以上仕方ないしそっちで頑張る檸檬を温水くんたちは応援してくれているのを嬉しくは思ってるんだろうけれど。
でも、ポロッとこぼした自分だけ起こってる事態を知らなかった、というコメントには陰が感じられたのでした。檸檬、あの失恋を通して大人びた思慮を巡らす瞬間が増えてきましたしねえ。
そのうち、檸檬ちゃんなんかまた前面に出てきそうな塩梅を感じました。
あと、妹ちゃんのお兄様ラブがちょっと尋常じゃなくガチなんですけど。なにそれ崇拝? 兄って神様なの?