ep.2 ゲス過ぎる二世俳優の薬物汚染が止まらない
时长: / 首播:2018-10-11
矢神亜梨沙(山口紗弥加)が阿久津唯菜(松井玲奈)の出演するドラマ撮影現場を訪れると、そこには共演者として、俳優の棚城健二郎(波岡一喜)とその父、棚城正則(山下真司)がいた。 健二郎は、5年前、ありもしない藤崎紗羅との不倫関係を認め、紗羅を地獄の底に突き落とした張本人でもあった。現場で横柄なふるまいを見せる健二郎に対し、父の正則は「芸能界のお父さん」と呼ばれるほど好感度の高い俳優で、共演者やスタッフに丁寧に挨拶をしたり気遣いを見せていた。 亜梨沙が健二郎を見ていると、正則と健二郎のマネージャーだと言う保田静江(朝加真由美)が亜梨沙のもとに挨拶に来る。亜梨沙が『フローライト』のマネージャーだと知ると、「健二郎がご迷惑をおかけして申し訳ありません」と健二郎の横柄なふるまいに頭を下げた。健二郎は、元『フローライト』所属の俳優で、5年前の藤崎紗羅との不倫騒動で、当時の妻とは離婚し、事務所も辞めさせられていた。今、健二郎は、正則が独立して作った事務所に所属していて、静江が一人で、正則と健二郎のマネージメントをしているとの事だった。 健二郎と接する機会を伺う亜梨沙だが、唯菜の事を気に入った健二郎の方から、声をかけてきた。健二郎は、馴染みの会員制バーのVIPルームに唯菜と亜梨沙を誘う。健二郎は二人に囲まれて嬉しそうに飲んでいる。「唯菜ちゃん、俺と結婚しようよ」と言う健二郎に、「浮気する人は嫌。不倫してたでしょ。藤崎紗羅さんと」と唯菜が返すと、「あれは、『やらせ』だよ。事務所に頼まれて」と暴露する健二郎。「やらせ?」と亜梨沙は、突っ込んで聞く。「一億もらったの。おたくの社長から。フローライトをクビになっても、俺は親の事務所があるからすぐ復帰できるし、フローライトの社長から全力で支援するからとかなんとか説得されちゃって」と健二郎。その上、「紗羅ちゃんって、俺より売れてたから気に食わなかったんだよね。それに、うるさい嫁とも別れたいと思ってたからラッキーだった」と笑う健二郎。亜梨沙が怒りを抑えていると、健二郎はカバンから覚醒剤と思われる小袋と吸引器具を取り出した。亜梨沙がそれをスマホに収めようとすると、そこに静江が飛び込んできた。「健二郎さん、帰りましょう」と酔った健二郎を連れ去るのだった。 亜梨沙は、後日、健二郎の忘れ物を返すと言う口実で静江に会いに行く。静江が健二郎にGPSをつけるなどして必死に健二郎を監視していることを見抜く亜梨沙。静江は「健二郎さんは、昔からお世話になっている正則さんの息子さんだから、放っておけないの」と語る。正則は独立して事務所を構えてから大きな借金を抱えるなど苦労を重ねてきた。「それでも健二郎さんがフローライトからうちに移ってから、正則さんの仕事も増えてきて事務所も持ち直した」と静江。 自宅に戻った亜梨沙は、正則のことを調べる。正則は確かに独立した直後の2012年から出演記録がほとんどなかった。だが、2013年6月頃から徐々に仕事が増えていた。それは、紗羅と健二郎の不倫騒動が起こった時期でもあり……。 撮影現場で正則と遭遇した亜梨沙は、正則と握手をした際にあるメモを忍ばせた。そのメモを見た正則は、驚愕して亜梨沙の前に再び現れた。メモには「健二郎さんの覚醒剤使用の証拠を握っています」とあったのだった。 亜梨沙は、正則の前でICレコーダーを再生する。そこには健二郎の「薬ある?効くんだよね、マジであれ」という声と、薬を吸引している音が吹き込まれていた。「それをどこで!」と青くなる正則。「やはり、息子さんの覚醒剤使用をご存じだったんですね」と亜梨沙。そして亜梨沙は5年前、正則の事務所が1億円もの借金を抱えていたことを指摘する。「それを返済してくれたのが健二郎さんですね。あなたはフローライトからのお金を受け取り、健二郎さんを自分の事務所に引き取った。それが負い目のあなたは、彼の覚醒剤使用を止められなかった」と亜梨沙。音声をネットで公開すると言う亜梨沙に、「やめろ!君の目的はなんだ!いくら欲しい?」と正則。そこに静江まで駆けてきて「どうか止めていただけませんか!」と土下座する。すると亜梨紗が「ただひとつだけ、正則さんが助かる方法があります。それは…」と正則に囁く。 後日、正則は単独で記者会見を開いた。それは「私の息子である棚城健二郎は、本日をもって芸能界を引退いたします。理由は覚醒剤の使用が判明したためです……」と正則。それをテレビで見ていた健二郎は「どういうことだ!」と驚き、静江に電話をする。だが静江は「申し訳ありません。正則さんを守るには、こうするしかなかったんです」と電話を切った。 亜梨沙は唯菜とともに会見の模様を見ていた。「まさか父親に謝罪させるなんてね」と唯菜。「正則は自分が助かるために、息子を売ったのよ」と亜梨沙。「でもどうやって証拠の音声なんて」と不思議そうな唯菜に、「セリフを編集したの」と亜梨沙。ICレコーダーの健二郎の声は、過去の健二郎の出演作の映像から、音楽編集ソフトを使い、セリフをつないで作ったのだった。 そして亜梨沙は、会員制バーのVIPルームに逃げ込んできた健二郎に、「あんたが隠れる場所なんて、もう日本中のどこにもない!あんたの嘘で私は地獄に落ちたのよ!」と追い詰める。その亜梨沙に愕然とする健二郎の前に、警察が現れ、逮捕されていく健二郎。 その頃、『フローライト』では別の問題が起きていた。人気グループ「ミルキーロード」のミカ(田中真琴)が、マネージャーの犬飼遊真(森田甘路)の子を妊娠してしまい……。
矢神亜梨沙(山口紗弥加)が阿久津唯菜(松井玲奈)の出演するドラマ撮影現場を訪れると、そこには共演者として、俳優の棚城健二郎(波岡一喜)とその父、棚城正則(山下真司)がいた。 健二郎は、5年前、ありもしない藤崎紗羅との不倫関係を認め、紗羅を地獄の底に突き落とした張本人でもあった。現場で横柄なふるまいを見せる健二郎に対し、父の正則は「芸能界のお父さん」と呼ばれるほど好感度の高い俳優で、共演者やスタッフに丁寧に挨拶をしたり気遣いを見せていた。 亜梨沙が健二郎を見ていると、正則と健二郎のマネージャーだと言う保田静江(朝加真由美)が亜梨沙のもとに挨拶に来る。亜梨沙が『フローライト』のマネージャーだと知ると、「健二郎がご迷惑をおかけして申し訳ありません」と健二郎の横柄なふるまいに頭を下げた。健二郎は、元『フローライト』所属の俳優で、5年前の藤崎紗羅との不倫騒動で、当時の妻とは離婚し、事務所も辞めさせられていた。今、健二郎は、正則が独立して作った事務所に所属していて、静江が一人で、正則と健二郎のマネージメントをしているとの事だった。 健二郎と接する機会を伺う亜梨沙だが、唯菜の事を気に入った健二郎の方から、声をかけてきた。健二郎は、馴染みの会員制バーのVIPルームに唯菜と亜梨沙を誘う。健二郎は二人に囲まれて嬉しそうに飲んでいる。「唯菜ちゃん、俺と結婚しようよ」と言う健二郎に、「浮気する人は嫌。不倫してたでしょ。藤崎紗羅さんと」と唯菜が返すと、「あれは、『やらせ』だよ。事務所に頼まれて」と暴露する健二郎。「やらせ?」と亜梨沙は、突っ込んで聞く。「一億もらったの。おたくの社長から。フローライトをクビになっても、俺は親の事務所があるからすぐ復帰できるし、フローライトの社長から全力で支援するからとかなんとか説得されちゃって」と健二郎。その上、「紗羅ちゃんって、俺より売れてたから気に食わなかったんだよね。それに、うるさい嫁とも別れたいと思ってたからラッキーだった」と笑う健二郎。亜梨沙が怒りを抑えていると、健二郎はカバンから覚醒剤と思われる小袋と吸引器具を取り出した。亜梨沙がそれをスマホに収めようとすると、そこに静江が飛び込んできた。「健二郎さん、帰りましょう」と酔った健二郎を連れ去るのだった。 亜梨沙は、後日、健二郎の忘れ物を返すと言う口実で静江に会いに行く。静江が健二郎にGPSをつけるなどして必死に健二郎を監視していることを見抜く亜梨沙。静江は「健二郎さんは、昔からお世話になっている正則さんの息子さんだから、放っておけないの」と語る。正則は独立して事務所を構えてから大きな借金を抱えるなど苦労を重ねてきた。「それでも健二郎さんがフローライトからうちに移ってから、正則さんの仕事も増えてきて事務所も持ち直した」と静江。 自宅に戻った亜梨沙は、正則のことを調べる。正則は確かに独立した直後の2012年から出演記録がほとんどなかった。だが、2013年6月頃から徐々に仕事が増えていた。それは、紗羅と健二郎の不倫騒動が起こった時期でもあり……。 撮影現場で正則と遭遇した亜梨沙は、正則と握手をした際にあるメモを忍ばせた。そのメモを見た正則は、驚愕して亜梨沙の前に再び現れた。メモには「健二郎さんの覚醒剤使用の証拠を握っています」とあったのだった。 亜梨沙は、正則の前でICレコーダーを再生する。そこには健二郎の「薬ある?効くんだよね、マジであれ」という声と、薬を吸引している音が吹き込まれていた。「それをどこで!」と青くなる正則。「やはり、息子さんの覚醒剤使用をご存じだったんですね」と亜梨沙。そして亜梨沙は5年前、正則の事務所が1億円もの借金を抱えていたことを指摘する。「それを返済してくれたのが健二郎さんですね。あなたはフローライトからのお金を受け取り、健二郎さんを自分の事務所に引き取った。それが負い目のあなたは、彼の覚醒剤使用を止められなかった」と亜梨沙。音声をネットで公開すると言う亜梨沙に、「やめろ!君の目的はなんだ!いくら欲しい?」と正則。そこに静江まで駆けてきて「どうか止めていただけませんか!」と土下座する。すると亜梨紗が「ただひとつだけ、正則さんが助かる方法があります。それは…」と正則に囁く。 後日、正則は単独で記者会見を開いた。それは「私の息子である棚城健二郎は、本日をもって芸能界を引退いたします。理由は覚醒剤の使用が判明したためです……」と正則。それをテレビで見ていた健二郎は「どういうことだ!」と驚き、静江に電話をする。だが静江は「申し訳ありません。正則さんを守るには、こうするしかなかったんです」と電話を切った。 亜梨沙は唯菜とともに会見の模様を見ていた。「まさか父親に謝罪させるなんてね」と唯菜。「正則は自分が助かるために、息子を売ったのよ」と亜梨沙。「でもどうやって証拠の音声なんて」と不思議そうな唯菜に、「セリフを編集したの」と亜梨沙。ICレコーダーの健二郎の声は、過去の健二郎の出演作の映像から、音楽編集ソフトを使い、セリフをつないで作ったのだった。 そして亜梨沙は、会員制バーのVIPルームに逃げ込んできた健二郎に、「あんたが隠れる場所なんて、もう日本中のどこにもない!あんたの嘘で私は地獄に落ちたのよ!」と追い詰める。その亜梨沙に愕然とする健二郎の前に、警察が現れ、逮捕されていく健二郎。 その頃、『フローライト』では別の問題が起きていた。人気グループ「ミルキーロード」のミカ(田中真琴)が、マネージャーの犬飼遊真(森田甘路)の子を妊娠してしまい……。