水原勇司の知る限り、物部景ほどアブナイ奴はいない。無口なのは、まだいい。陰気なのも、大目に見よう。問題は、無愛想で剣呑なアイツが、何を考えているか、サッパリわからないことだ。まして奴は、悪魔狩りのウィザードというご大層な異名を持つジャンキーなのだ。だけど、と水原はニヤリと笑う。どこか不器用に生きる奴のことが、嫌いになれない。だから相棒になったのだ、と。後にカプセルと呼ばれるドラッグに関わり、自らの意思で戦うことを選ぶ人々。景と水原、梓と千絵、茜と甲斐、そして三人のBたち―。知られざる、彼らの出逢いと決意が今、語られる。未収録の短編2本を加えた短編集、完全バージョンで登場。
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关联条目
- 系列 Dクラッカーズ